京額について
「思い出をのこす」「想いを送る」「暮らしを豊かにする」
私たち京額は、思いを形にする額装を通して「暮らしを豊かにする」楽しみ方をお客様と語り合いながらご提案いたします。
日本のライフスタイルは大きく変わりお部屋のたたずまいも和風から洋風へと変化しウォールインテリアとして飾るものや、飾り方まで随分変わって参りました。
それとともに、額装のデザインや飾る中身の作品も多種多様となりました。
平面物のみならず思いのこもった品や今はもう使わないけれど気に入っているもの、着物や帯、懐かしいお品などライフスタイルと作品に合わせて額装の仕方をジャンルを超えて幅広いご提案をさせ頂きます。
私共は額装を決めるにあたり、まず作品と対話します。
一点ずつの作品が何を望んでいるのか、どのような仕立て方をすれば作品が喜んでくれるのかと語りかけます。
作品のまわりにどのような素材を合わせれば楽しくなるのか
その外に来る額縁はどのようなデザインや色を合わせれば作品全体が華やぎと共に落ち着きを感じるのか
この二点を考えその仕上りイメージが出来上がると、着地点を先に決めてそれを満足させるための素材や額縁を探して額装へと進めて行きます。
このプロセスは本当に楽しく、仕上がりに対して夢を追いかけて行く気持ちが心地よく感じたものを額装していきます。
そのためには従来のありきたりの物や過去に使ったものに捉われず、一から選んでいくので一点ずつの額装が異なった額装品として完成します。
従来の既成概念や額縁はこうであらねばならないという意識ではなく、まずその作品が喜んでくれるか暗くなり沈んでしまって悲しんでしまわないかを感じながら額装しております。
私たちが持ちつ続けるイメージ通りにするには京額で共にお仕事をしている職人さんや京額を支えてくださっている京都の表具師さんなどお世話になっている職人さんたちの協力なしでは満足できる額装にはなりません。
全てのチームワークが整ってこその額装への完成であり、このお仕事をさせて頂けることのありがたさに感謝しております。
代表 岩滝絵美子